先週の日曜日、アマプラでふと気になり、
きっと絶対何回も観ることになるなと思って
レンタルじゃなく購入にした映画。
「世界一キライなあなたに」が日本語題名なんだけど、これは好きじゃない。
Me Before You
小説が原作で、翻訳された文庫本も出てる。
買ったんかい。
どハマリ。
映画のレビューを見てると、
嗚咽しながら号泣した、いい映画だけど悲しすぎてまた観る勇気がない、とか。
事故で脊髄損傷、四肢麻痺になった元実業家。
尊厳死という重たいテーマを扱ったこの作品。
ルイーザは懸命に彼の決意を変えようと頑張った。
だけど、変えられなかった。
こう見てしまうと、悲しすぎる結末。
たしかに初見はそうかもしれない。
だけど、3回連続で観た後僕は暖かな気持ちでいた。
あと6ヶ月しか生きないと決めたウィル、
出会ったルイーザと少しずつお互いを分かりあえる存在になり、
友情から愛へと変わっていく情景が素晴らしい。
車椅子の上で、ただ外を眺めて座って生きているだけの6ヶ月を過ごすつもりだったウィルは、
最後に最高の贈り物を受け取った。
だったら生きればいいのにって、普通は思うんだろうね。
だけど、
「君が変な格好をして踊っていても、裸の君を見たとしても、僕は何もできないんだ。僕が君のことをどんなに抱きたいと思っているか、わからないだろ?もう耐えられないんだ。」
これが決定的だった。
今まで彼のために頑張るルイーザ視点の映画だと思っていたのが、逆転した。
字幕付きのDVDを一緒に見ろ、と座らせて
彼女の反応を横目でチラッと見るウィル。
髭を剃ろうという提案にのり、
剃ってくれた彼女の不思議そうな表情を見るウィル。
クラシックコンサートに行って、
彼女のワクワクした顔を横目で何度も見るウィル。
そう、彼女は光だった。
一緒に生きるという選択は、
彼女が光の存在になればなるほど
彼の中から消えていったんだと思った。
自分のせいで彼女の可能性を潰したくない、という気持ちも痛いほど共感できる。
そして、なぜ最後に暖かい気持ちになるんだろう。
それは、エンディングのウィルの手紙と
彼女が香水のお店から出てきた時の
晴れやかな表情のおかげ。
「果敢に生きろ。落ち着いたりしないで。
胸を張ってシマシマの脚で歩いて。」
「僕はいつも、君と共にいるよ」
この言葉が本当だと感じるから、彼女は笑顔なんだと思う。
肉体から解放された彼は、
今までよりも、ずっと自由に
彼女と共に生きていける。
生きてたり死んでたりとか、
もはや関係ない。
素晴らしい映画に出会えたことに感謝する。
僕はこの1週間で、
もう10回は観た。
死ぬまでにあと何万回観るのだろう。
#世界一キライなあなたに
#Me Before You